今回は、DD方式、NDD方式のNDD方式について解説していきます。
【動画で確認 再生時間4:22】
また、DD方式については、別記事でご紹介してますのでそちらをご覧ください。
DD方式とNDD方式
まず、DD方式、NDD方式がどういったものかということですがFX業者の顧客の注文を処理する仕組みの違いになってきます。
それを大きく分けるとご紹介した「DD方式」と「NDD方式」の二種類のFX業者があります。
見過ごされがちですがこの注文処理の方法の違いがトレーダーにとっても重要なポイントにもなってきます。
今回はこの中の「NDD方式」について解説していきたいと思います。
NDD方式の解説
NDD方式はNo Dealing Deskの略で、FX業者は顧客からの注文を単に取り次ぐだけで注文はインターバンク市場に流されることの方式のことでA-Book方式とも呼ばれています。
一般的にFX業者は顧客からの注文をインターバンク市場へ直結しているのでFX業者は取引に関与せず取引の操作が行われないので安全性という面では透明性のある取引が可能です。
そのためDD方式とは違い顧客は「FX業者の言い値」で売買をするということがなくなります。
為替レートもFX業者ごとの裁量で決定されないため基本的には、価格の操作されることがありません。
DD方式では、顧客の出した損失がそのままFX業者の利益となって顧客の出した利益はFX業者の損失となりますがNDD方式では2者間ではないのでこういったことがなくなります。
そのため、NDD方式を採用しているFX業者では不正行為がないというふうに言われています。
NDD方式のメリット
NDD方式のFX業者のメリットとしては、先ほどの通りに取引における透明性が高いということです。
基本的にはDD方式と違い、価格の操作が行われませんので安全に取引をすることができるという面があります。
NDD方式のデメリット
逆にNDD方式のデメリットとしては、スプレッドが高いということです。
これは、DD方式とは逆になり、FX業者の収入源はスプレッドや手数料になります。
そのため自然とDD方式のFX業者と比べるとスプレッドが高く設定されています。
DD方式とは異なり顧客が勝とうが負けようがその分がFX業者の利益ではないので、一度の取引コストを高めに設定しそれがFX業者の収益となります。
DD方式では、顧客の負けがFX業者の利益ですのでどんどん負けてもらえば利益です。
そのことから、少しでも取引きを多くしてもらえるように手数料などが低く設定されています。
NDD方式は単純に逆で透明性の高い取引ができる分、FX業者の利益は手数料になるので手数料がDD方式に比べると高くなります。
一概にどちらがいいか、悪いかとは言えません。
もちろん、勝っているトレーダーはみんながNDD方式の業者を使っているという訳でもありませんし、どちらにおいてもメリット、デメリットと思えることがトレードスタイルにおいてはいえることです。
まとめ
トレードスタイルが短期売買を繰り返すという方は、取引手数料やスプレッドが優先項目になりますので、その場合には、DD方式の業者を使う方が有利とも言えます。
どちらが良い悪いとは言い切れませんのでトレードスタイルの必要事項に合うFX業者選びをしていただければと思います。